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星粒さんの詩 |
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恋の贈り物 ..星粒 [URL] |
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| 2003/02/12(水) 13:25 No.38 | ||||
| くちべにの色にたいそう敏感になる 濃すぎないか薄すぎないか 口汚い言葉はすべて家に置いて さくらいろの言葉をほんのり香らせて それでも 今更のようにからだには すこしずつ落日が訪れている 駅の化粧室で ありのままの私が微笑んで 花の無い年齢ならば かくしようもない素顔を ことさらに明るくでもなく 恥じらいは静かなハンカチでくるんで 淡々と 尽くす 夢のつづきの午後に わたしの恋が揺れていたりする 昔のこいびとは 天国でいっしょになろうと笑った 死んでしまったらおしまい 今のこいびとは そう言って笑った いちばんこわいことは いのちの死ではなく 心の死滅だ 装いもあらたに 花の戦乱が起きる頃 わたしは愚かな乳房のはなびら ひらく 何度咲いても閉じることのできない やすらいだときは死ぬときだから わたしは戦いに身を投じる それはほかでもない わたしという小さな花との 持久戦だ どんなふうにこの恋の中で どんなふうにきれいに咲けるのか 今 はじまったばかり |
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